股関節の脱臼をいう。一般に単に脱臼といえば外傷性脱臼をさすが、先天性の脱臼は股関節にもっとも多くみられる。ほかに麻痺(まひ)性脱臼や病的脱臼も股関節に発生する。
[永井 隆]
肩(かた)関節、肘(ひじ)関節に次いで頻度が高く、青壮年におこる。股関節は球関節であるが、臼部(関節窩(か))が深くて強い靭帯(じんたい)があるので、大きな外力が加わらないと脱臼しない。多くは後方に脱臼する。できるだけ早く整復しなければならない。全身麻酔を行って徒手整復するが、関節包が破れているので、整復後、数週間の固定が必要である。また早く体重をかけると、骨頭壊死(えし)や変形性股関節症をおこすことがあるので十分注意する。
[永井 隆]
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