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胸郭成形術 きょうかくせいけいじゅつ thoracoplasty

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

胸郭成形術
きょうかくせいけいじゅつ
thoracoplasty

主として肺結核の上肺葉病変に対して患側の肋骨数本を切除し,かつ胸膜外から肺尖部を剥離し,患部を圧迫,縮小し,安静にさせて治療するために行われた外科手術。かつては人工気胸術とともに肺結核に対する外科療法の主要なものであったが,今日ではまったく過去の治療法となった。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

きょうかく‐せいけいじゅつ〔キヨウクワク‐〕【胸郭成形術】

肺結核に用いられた外科療法。肋骨(ろっこつ)の一部を切除して胸郭を狭め、結核の空洞を押しつぶすもの。

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大辞林 第三版の解説

きょうかくせいけいじゅつ【胸郭成形術】

肋骨を切り取ることにより、結核性空洞や胸腔内の死腔をおしつぶす外科的治療法。結核の化学療法が有効になるまでは盛んに行われた。胸郭形成術。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

胸郭成形術
きょうかくせいけいじゅつ

肺結核に対する外科的虚脱療法の一つ。結核の化学療法の進歩によって他の虚脱療法がまったく行われなくなった現在でも、直達療法の困難な場合、あるいは肺切除後の死腔(しくう)の閉鎖や膿胸(のうきょう)の治療に行われることのある手術である。この手術は、病巣に直接手を触れることなく、罹患(りかん)肺側の上部肋骨(ろっこつ)を切除するとともに、肺剥離(はくり)を十分に加えて病巣を萎縮(いしゅく)させ、治療に導こうとするものである。
 20世紀初頭には、第1肋骨から第10肋骨までを切除する全胸郭成形術(ザウエルブルフ胸郭成形術)が代表的手術であったが、その後、健康肺部はできるだけ温存し、病巣部だけを十分に虚脱させる選択的胸郭成形術(セムSemb胸郭成形術)が始められるようになった。現在の胸郭成形術では、通常4、5本の肋骨を12~13センチメートルくらい切除する。第1肋骨を切除しない術式も用いられる。[山口智道]

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