(読み)セキ

デジタル大辞泉 「脊」の意味・読み・例文・類語

せき【脊】[漢字項目]

常用漢字] [音]セキ(漢) [訓]せ せい
せぼね。せ。「脊髄脊柱脊椎せきつい脊梁せきりょう

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精選版 日本国語大辞典 「脊」の意味・読み・例文・類語

せき【脊】

  1. 〘 名詞 〙
  2. せぼね。脊椎(せきつい)。また、脊髄。
    1. [初出の実例]「凡そ神経の体末に属する者、夥多(おびただし)く脊に通じ、脳に通じ」(出典:造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉二編)
  3. 山の尾根
    1. [初出の実例]「陸地一連すると雖ども、落機(ロッキー)の山、其脊を分ち東西を両域に劃る」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)

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普及版 字通 「脊」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

[字音] セキ
[字訓] せ・せぼね

[説文解字]

[字形] 会意
(かい)+(肉)。は膂肉(りよにく)。〔説文〕十二上に「背呂(せきりよ)なり。に從ひ、に從ふ」とあり、十二上にも「背呂なり」とあって同訓。〔儀礼、特牲饋食(きし)礼〕に「脊を擧ぐ」とあり、脊は正体の尊きものとされた。ものを統貫して、その主となるものを脊梁という。

[訓義]
1. せ、せなか。
2. せぼね、骨だって連なるもの。
3. すじ、すじみち。
4. みね、みねつづき。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕脊 世奈加(せなか) 〔和名抄〕脊梁 辨色立に云ふ、脊梁、世賀(せつか)、俗に世美せみね)と云ふ 〔名義抄〕脊 セナカ〔立〕脊 セナカ・ヲサム・ソムク

[声系]
〔説文〕に脊声として蹐など三字を収める。蹐は跼蹐(きよくせき)、背をかがめて小歩することをいう。

[語系]
脊・蹐・積tziekは同声。脊呂は骨の重なるところ。積の意を含むものであろう。

[熟語]
脊脅脊骨脊杖・脊髄脊脊・脊柱・脊椎脊背脊膂・脊梁脊僂脊令
[下接語]
屋脊・魚脊・曲脊・屈脊・堅脊・山脊・首脊・蹙脊・正脊・折脊・刀脊・登脊

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