脱腸帯(読み)だっちょうたい(英語表記)truss

翻訳|truss

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

脱腸帯
だっちょうたい
truss

ヘルニアバンドともいう。外鼠径ヘルニアに対して,その内容の脱出を外部から防止し,ヘルニア嚢の自然癒着を促進するために装着する一種のバンド。ヘルニア門を圧迫する圧子と,これを補助するスプリング類,それに装着用の支持バンドを備えた医療用具。

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百科事典マイペディアの解説

脱腸帯【だっちょうたい】

ヘルニアバンドともいう。ヘルニア脱腸)の出現する腹壁の孔の部分を圧迫し,腸管などのヘルニア内容が脱出しないようにして手術までの間苦痛をやわらげたり,悪化を防ぐ目的で使用するもの。

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世界大百科事典 第2版の解説

だっちょうたい【脱腸帯 truss】

ヘルニア内容(腸管や大網など)の脱出を防止する目的で装用する医療器具。ヘルニアバンドともいう。腸管などの脱出を押さえるためにヘルニア門に押し当てる部分と身体に固定する部分からできている。皮膚をなるべく刺激しないようなゴム,皮革,金属などの材料でつくられている。脱腸帯は主として小児の鼠径(そけい)ヘルニアに用いられ,これ以外のヘルニアには無効な場合が多いが,それだけでなく脱腸帯の使用にはいろいろの問題がある。

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大辞林 第三版の解説

だっちょうたい【脱腸帯】

脱腸の脱出部を圧迫して治療するバンド。

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世界大百科事典内の脱腸帯の言及

【トラス】より

…いくつかの直線棒状の部材の端部を回転自由なヒンジで互いに結合し,適当な形に組み上げた骨組構造。橋,塔,屋根などに用いられる。このようなヒンジ結合の部材からなる構造が安定であるためには,各辺の長さが定まれば形の定まる三角形の骨組みを基本単位として構成されることが必要である。部材の会合点を節点といい,荷重はこの節点に作用するように設計される。したがって,ヒンジ節点であれば,それぞれの部材は引張りか圧縮の軸方向力しか受けない。…

【骨組構造】より

…現実の構造物では,部材と節点とは必ずしも明りょうには区別できないが,その場合にも,部材は太さのない直線に理想化し,その交点である節点は大きさのない点として認識する。 三角形に組んだ部材を基本単位として作られる骨組構造を一般にトラスtrussという。三角形はその各辺が長さを変えない限り形が変わらないので,節点で部材が互いに回転できるようにしてもよい(このような節点をピン節点という)。…

【鼠径ヘルニア】より

…生後1歳以下では自然治癒の可能性もあるが,つねに嵌頓の危険を伴うため,現在の小児外科では診断がつきしだい,根治手術を行う傾向にある。ヘルニアバンド(脱腸帯)は臓器脱出を防ぐためヘルニア門を圧迫する方法であるが,治療としては不完全なため,手術のできない場合のみに使用される。成人の鼠径ヘルニアは腹壁の抵抗が弱くなるために内臓が腹膜に包まれて突出する後天性のヘルニアである。…

【ヘルニア】より

…こうなると,腸の内腔が閉塞状態(イレウス)となるばかりか,腸やその他の臓器が血行障害のため壊死に陥る危険があるので,緊急手術でヘルニア門の絞扼を取り除く必要がある。 ヘルニアバンドもしくは脱腸帯は,ヘルニア門を圧迫して内臓の脱出を防ぎ,ヘルニア囊が癒着して自然に治癒することを期待するもので,古くからある手術によらない治療法である。しかし,治療としては不確実であるばかりか,圧迫している部分に皮膚炎を起こしたり,腹壁の萎縮を起こすなど欠点も多く,現在では手術ができない場合にのみ使用されている。…

※「脱腸帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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