コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

脱酸 ダッサン

デジタル大辞泉の解説

だっ‐さん【脱酸】

精錬過程で、金属や合金に混入した過剰の酸素を除去すること。
油脂の精製過程で、遊離の脂肪酸を除くこと。

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

大辞林 第三版の解説

だっさん【脱酸】

金属の製錬の仕上げ期に、混入した酸素を除去すること。鋼の場合は脱酸剤を加えて酸化物として分離する。脱酸剤として、アルミニウムやフェロシリコンなどが用いられる。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

脱酸
だっさん
deoxidation

鋼の酸化精錬後、溶鋼に存在する過剰酸素を目的濃度まで減少させること。酸素濃度が適当でないと鋼塊、鋼材に欠陥を生じるので脱酸は不可欠である。酸素と親和力の強い金属を添加する強制脱酸、還元性スラグを用いる拡散脱酸とがある。さらに真空槽内で溶鋼中の炭素と酸素とを結合させて一酸化炭素を生成させ脱酸する方法も行われる[井口泰孝]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

図書館情報学用語辞典の解説

脱酸

紙資料の寿命を延ばすために,紙の中に生じる酸,あるいは酸を発生する物質を,アルカリ性物質を使って中和すること.技術としては,少量脱酸と大量脱酸がある.少量脱酸は1枚ごとに処理する方法で,最初に弱アルカリ性の水溶液を用いる方法や,アルカリ性溶剤を使用する方法がある.装置が簡便で薬剤が入手しやすいため,世界のさまざまな図書館や文書館,修復工房で行われている.また大量脱酸は,資料を大量に中和処理するために開発された技術で,アルカリ性溶剤を使用する液相中和法(ブックキーパー法(BK法)など)と,気化したガスを使用する気相中和法(乾式アンモニア酸化エチレン法(DAE法)など)がある.ほかにも世界各国でDEZ法やFMC法,ウェイトー法,エチレンオキサイド法などの大量脱酸技術が開発されている.

出典|図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典について | 情報

世界大百科事典内の脱酸の言及

【インゴット】より

…連続鋳造は,非鉄金属では早くから行われてきたが,近年では鉄鋼にも普及し,1980年には日本の粗鋼生産量の60%以上が連続鋳造で生産されるようになった。 造塊法でつくる鉄鋼のインゴットには,製造上からキルド鋼killed steel,セミキルド鋼semi‐killed steel,リムド鋼rimmed steel,キャップド鋼capped steelに分けられ,それぞれ溶鋼の脱酸形式が異なり,独特の凝固パターンを示している(図)。製鋼法における重要な反応は,溶鉄に添加された酸素が溶鉄中の炭素と化合してガス(一酸化炭素)を生ずる反応である。…

【製鉄・製鋼】より

…そこでこの溶解酸素を除去する工程が必要となる。すなわち脱酸工程である。これで初めて製品としての鉄ができあがる。…

※「脱酸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

脱酸の関連情報