脳充血(読み)ノウジュウケツ(英語表記)cerebral hyperemia

デジタル大辞泉 「脳充血」の意味・読み・例文・類語

のう‐じゅうけつ〔ナウ‐〕【脳充血】

脳が充血した状態

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精選版 日本国語大辞典 「脳充血」の意味・読み・例文・類語

のう‐じゅうけつ ナウ‥【脳充血】

〘名〙 脳の血管内を流れる血液量が増加した状態。精神的興奮過労日射病アルコール中毒などの際にみられる。
※落語・墓違ひ(1895)〈柳家禽語楼〉「花魁廊下歩行(ある)いて居らっしゃると、脳充血で卒倒しましたと申しませうか」

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改訂新版 世界大百科事典 「脳充血」の意味・わかりやすい解説

脳充血 (のうじゅうけつ)
cerebral hyperemia

脳疾患や著しい高血圧などで脳循環の自己調節機序が破綻(はたん)し脳の細小動脈が拡張した場合や,心不全などで脳からの静脈灌流が障害された場合に生ずるもので,頭痛嘔吐痙攣けいれん),意識障害などをきたす。
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百科事典マイペディア 「脳充血」の意味・わかりやすい解説

脳充血【のうじゅうけつ】

脳の血流量が増加した状態。精神的興奮・過労,頭部加熱飲酒などが原因の動脈性充血と,心臓病,肺気腫(しゅ),激しい咳(せき)などが原因の静脈性鬱(うつ)血がある。症状は顔面紅潮,眼瞼(がんけん)充血,頭痛,悪心(おしん),嘔吐(おうと)などで,重症では時に意識消失や痙攣(けいれん)も起こる。発作時には安静にして上体を高くし,頭部を冷やす。

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