最新 地学事典 「腐泥炭」の解説
ふでいたん
腐泥炭
sapropelic coal
水生植物や花粉・胞子が水底で腐敗してできたと考えられる石炭。成因については,水生植物説が有力だが,胞子残留説もある。普通の石炭(腐植炭)とは物理的・化学的性質が非常に異なる。腐植炭に比べて水素・窒素・有機硫黄・揮発分が多く,低温タールではパラフィンが多く,フェノールが少ない。黒色・強靱・筋なしの暗炭。燃焼すると光輝ある長炎を上げ,不粘結,多量のガス,タールを生ずる。燭炭・ボッグヘッド炭・オイルシェールの3種がある。主に腐植炭中に介在して産する。日本では,少量のオイルシェールのほかは産しない。
執筆者:井上 英二
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

