舎菜・釈菜（読み）せきさい

精選版 日本国語大辞典

せき‐さい【舎菜・釈菜】

〘名〙

① (舎菜) 古代中国で、初めて学校にはいるとき、入門の挨拶(あいさつ)として野菜などの贈り物をすること。〔周礼‐春官〕

② 略式の釈奠(せきてん)を行なうこと。古代中国で行なわれ、日本にもこの風習が伝わり、江戸時代、湯島の聖堂で二月と八月に孔子をまつる祭典を行なった。二月のを釈菜、八月のを釈奠という。《季・春》 〔建内記‐永享一一年（1439）二月七日〕

※政談（1727頃）四「萩に学校の様なる事を立て、釈菜をもなし、扶持方等の料に五百石附置き」 〔礼記‐月令〕

出典　精選版 日本国語大辞典