舞台峠(読み)ぶたいとうげ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「舞台峠」の意味・わかりやすい解説

舞台峠
ぶたいとうげ

飛騨(ひだ)の下呂(げろ)と東濃(とうのう)の中津川(なかつがわ)とを結ぶ国道257号が、濃飛国境にあたる分水界にかかる峠。岐阜県下呂市中津川市加子母(かしも)の境界に位置する。標高693メートル。この峠付近を阿寺(あてら)断層が、およそ南北に走っている。古くから飛騨の南東部の出入口として知られ、交通の要地としての役割を果たしてきた。現在の国道は、昔の峠からすこし移動しているが、2車線として整備されているので、中央自動車道を利用して飛騨方面へ出入する交通量が増加している。峠から南東方の加子母側は、峠付近まで農地が開け、集落も立地している。

[上島正徳]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「舞台峠」の意味・わかりやすい解説

舞台峠
ぶたいとうげ

岐阜県東部,美濃地方と飛騨地方の境をなす分水界にある峠。下呂市中津川市との境にある。標高 693m。飛騨地方と美濃地方を結ぶ街道うち冬季も物資輸送が絶えず,また多くの女工が飛騨地方から信州方面へ通った。 1934年高山本線の開通後は衰微したが,今日も下呂市と中津川市を結ぶ国道 257号線上にある。

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