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船舶工学 センパクコウガク

デジタル大辞泉の解説

せんぱく‐こうがく【船舶工学】

船舶の設計や建造に関する理論・技術を研究する学問。造船学

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

船舶工学
せんぱくこうがく
naval architecture

船舶の設計、建造、保守について、理論的、実験的に研究する工学の一分野。狭義には造船工学とよばれることもある。最近では通常の船舶だけでなく、プラント類を輸送するバージ(艀(はしけ))、波力発電用の浮体、石油掘削用のプラットホームなども対象にされるようになってきた。
 取り扱う研究部門としては、流体力学、船体抵抗・推進論、船舶算法、復原性、動揺、耐航性、操縦性、材料力学、船体構造力学、船体振動論などがある。
(1)船体抵抗・推進論 流体力学に基づいて、船体が水と空気の境界や水中を進むときの抵抗と、プロペラほかの推進器で推進するときの効率を研究する学問である。模型による水槽実験が広く行われている。
(2)船舶算法 複雑な三次元曲面からなる船体の表面積・体積・浮心位置などの計算法、および積載物が変動した際に船体の姿勢に及ぼす影響を考える学問である。
(3)復原性、動揺、耐航性、操縦性 船体運動学ともいうべき分野で、転覆しにくく、快適に航海できる船体設計の基礎となる。船体や浮体のつり合いと復原能力、外力に応ずる横・縦揺れの消長、不規則波海面での船体の運動などを研究する。この部門でも水槽実験が有用である。
(4)船体構造力学 波や風からの不規則な外力を受け、複雑な運動をする船体の強度を研究する学問である。材料力学を基礎に、模型実験を重ねながら研究を行う。
(5)船体振動論 主機関やプロペラの起振力が、船体構造の全体または局部におこす共振や、有害な振動の回避のための研究を行う。
 また船舶工学のうち生産技術と関係の深い分野には、商船設計・艤装(ぎそう)、造船工作法、船舶溶接工学などがある。舶用機関や電気機器に特有の分野は、船舶工学に含まないのが普通である。[森田知治]

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