若桜橋(読み)わかさばし

日本歴史地名大系 「若桜橋」の解説

若桜橋
わかさばし

もと町とさかえ町との間の旧袋きゆうふくろ川に架かる。近世の若桜橋は鳥取城下より八東はつとう郡若桜宿(現若桜町)へ向かう若桜往来の橋で、武家屋敷地藪片原の袋やぶかたはらのふくろ(旧袋川)土手から川外大工かわそとだいく町に架かる。城下より吉方よしかた村に通ずる本道でもあった。元和五年(一六一九)城下町拡張工事に先立ち袋川に架けられた五橋の一。命名の由来は若桜往来の末に架けられたことによる(鳥府志)。近世初期この橋の上流に架かる一本いつぽん橋が名前のとおり一本の梁であった頃には、八東郡からの出入りにはみな若桜橋を往来したので、若桜海道筋も繁華な町であったが、享保年中(一七一六―三六)一本橋が板を並べたものに架け変り、さらに欄干橋となってからは、八東郡から城下を目指す人はみな一本橋を渡るようになり、若桜橋を渡る人はまれになったという(因幡志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 因幡志 助力 復旧

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む