茂出木心護(読み)モデギ シンゴ

20世紀日本人名事典 「茂出木心護」の解説

茂出木 心護
モデギ シンゴ

昭和期の料理人,随筆家 たいめいけん(洋食店)創業者。



生年
明治44(1911)年3月28日

没年
昭和53(1978)年6月1日

出生地
東京・三田

学歴〔年〕
明治学院中等部〔昭和1年〕中退

経歴
家業が没落したため「食いもの屋に奉公すればいい」との叔父のアドバイスで昭和元年、学業半ばで“西支御料理処”泰明軒に小僧として入り、ここで修業。6年に日本橋新川に支店“たいめいけん”を開店、オーナーシェフとなってからは、庶民のための洋食づくりに情熱を燃やし続けた。35年には「お料理110番」を開設し、電話相談にのる。2代目の雅章氏によると、調理場の料理の出来が悪いと、皿ごと捨ててしまうなど明治の気骨あふれた料理人だったという。「たいめいけんよもやま噺」や「洋食や」など著書も多い。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「茂出木心護」の解説

茂出木心護 もでぎ-しんご

1911-1978 昭和時代の料理人。
明治44年3月28日生まれ。泰明軒で修業ののち,昭和6年東京新川(戦後,日本橋へ移転)で洋食屋「たいめいけん」を開店。35年料理のための電話相談「お料理110番」を創設した。凧(たこ)の収集家としても知られる。昭和53年6月1日死去。67歳。東京出身。本名は真太郎。著作に「洋食や」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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