茂来山(読み)もらいさん

日本歴史地名大系 「茂来山」の解説

茂来山
もらいさん

関東山系から西に派出する一支脈の主峰で標高一七一七・八メートル。東は大日向おおひなた村、南は小海こうみ村、西北上海瀬かみかいぜ村で三村の分水界をなす。山容円錐形山麓は広大な裾野をもつ。北方眼下に大日向の谷筋をふまえ、南には小海の親沢おやさわ組、北西まき(牧)さわの末に館氏館たてしやかた跡のある上海瀬村の館集落が立地する。館からは牧沢を通って親沢に通じる古い通路がある。

佐久平全域から南東はるかに望まれ、山頂には石尊権現の石宮が祀られ、親沢区では旱魃の際は雨乞いに登山した。

その東方峰続き約五キロに四方原よもがはら(標高一六三一・六メートル)があり、北相木きたあいき村と大日向村の分水界をなし、それより更に三キロで上州・信州の分水界に達し、その北東十石じつこく峠がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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