草の根民主主義(読み)くさのねみんしゅしゅぎ(英語表記)grassroots democracy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

草の根民主主義
くさのねみんしゅしゅぎ
grassroots democracy

政治は末端民衆をおろし,その意欲を反映させるべきであるという思想の根とは,アメリカで普通民衆,投票者一般を意味する。その源泉ジェファーソニアン・デモクラシーにあるが,この用語をつくったのは F.ルーズベルト大統領である。彼はニューディール政策基調を草の根民主主義においた。

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百科事典マイペディアの解説

草の根民主主義【くさのねみんしゅしゅぎ】

grass roots democracyの訳語。住民運動などを通して地域住民のひとりひとりが自覚的に政治に参加すること。米国の地方政治においては地域住民が積極的に政治に参加し,住民自身の手によって政治が担われている所が多く,こうした地方政治のありかたを一般にこう呼んでいる。〈財産と教養〉のある市民による古典的な市民デモクラシーでもなく,また大衆運動や大衆指導者のもとに非日常的に結集するマス・デモクラシー(大衆民主主義)でもない底辺の民衆の日常的な政治参加によって支えられる民主主義のあり方をいう。1912年に共和党(米国)から分離した進歩党が掲げた理念で,その後1930年代に共和党が受け入れて,この言葉が一般化した。
→関連項目戸別訪問

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世界大百科事典内の草の根民主主義の言及

【アメリカ合衆国】より

…その際,人びとがまとまりうる原理は,民主主義のルールしか存在しなかった。こうして,既成の秩序のある東部や,大プランターの支配する南部とは異なる地域,すなわち草の根民主主義を根底とした〈西部〉が生まれた。とりわけ中西部は,奴隷制がなかったので白人中心であったし,東ヨーロッパや南ヨーロッパからの新移民到着前に開拓期が終了したので,カトリック教徒やユダヤ系住民も少なく,一応の文化的共通性を保持し,地方自治の面で草の根民主主義がしっかり根付いた。…

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