草上の昼食(読み)そうじょうのちゅうしょく(その他表記)Le Déjeuner sur l'herbe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「草上の昼食」の意味・わかりやすい解説

草上の昼食
そうじょうのちゅうしょく
Le Déjeuner sur l'herbe

フランス画家 É.マネの作品名。パリのオルセー美術館蔵。草上にすわって昼食をとる水浴後の裸婦と2人の着衣男性を描いた図。 1863年マネはこの作品を『水浴』と題してサロンに出品したが,ほかの2点の出品作とともに落選。同年の落選展に出品され,主題が不道徳であるとして,近代絵画史上まれなほど物議をかもした。人物のポーズ,配置はラファエロの作品をもとにした M.ライモンディ版画パリス審判』 (1525~30頃) からかり,全体の構想ジョルジョーネの『田園奏楽』 (10頃) から得て制作した。

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デジタル大辞泉プラス 「草上の昼食」の解説

草上の昼食

フランスの画家エドゥアール・マネの絵画(1863)。原題《Le déjeuner sur l'herbe》。現実裸体女性と着衣の男性を、古典的な群像表現として描いたことが不道徳とされ、スキャンダルを引き起こした。『オランピア』と並ぶマネの代表作一つ。パリ、オルセー美術館所蔵。

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