草炭(読み)ソウタン

デジタル大辞泉 「草炭」の意味・読み・例文・類語

そう‐たん〔サウ‐〕【草炭】

草本類を主体とした泥炭

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精選版 日本国語大辞典 「草炭」の意味・読み・例文・類語

そう‐たんサウ‥【草炭】

  1. 〘 名詞 〙 カヤヨシなどの草本類が長年にわたって枯死堆積(たいせき)し、炭化したもの。広くは泥炭の部類に含まれるが、樹木からできたものを泥炭、草からできたものを草炭と区別することが多い。寒冷地の沼沢地帯に多く産し、乾燥して燃料肥料、ガス源などに利用されているものもある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「草炭」の意味・わかりやすい解説

草炭
そうたん
peat

草木類から生成した泥炭。一般には泥炭と同義に使用される。植物質石炭化作用早期水中長時間浸されて生成したもの。黄褐色で原植物組織が肉眼で見分けられる。一般に炭化度が低く,発熱量が低いため,鉱業法上は亜炭として分類されている。乾燥の少い寒冷地 (日本では北海道,東北) に多い。

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改訂新版 世界大百科事典 「草炭」の意味・わかりやすい解説

草炭 (そうたん)

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世界大百科事典(旧版)内の草炭の言及

【泥炭】より

…沼沢地や湖沼などの湿原植物の繁茂する湿地に集積した分解不完全な植物遺体の堆積物。ピートあるいは草炭などとよばれることもある。水で飽和されて酸素不足となった条件下では地中動物や微生物の活動が抑制されるため,植物遺体の分解が完全には進まず,まだ植物の組織が肉眼で識別できる程度に腐朽した黄褐色ないし暗褐色の植物遺体が集積する。…

※「草炭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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