地歌(じうた)の本調子作物(さくもの)(おどけもの)。作詞・作曲者ともに不詳。鼠を題材に扱ったものには『荒れ鼠』『曲鼠(きょくねずみ)』『鼠の道行(みちゆき)』、そして『鼠の仇討(あだうち)』(初世富山清琴作曲)などがあるが、普通一般に「鼠」といえば『荒れ鼠』をさす。鼠の大将が真夜中に部下を引き連れ、指図を下して家中を暴れ回る最中に、尾長の鼠が赤まだらの大猫に首筋(くびすじ)をくわえられ、一同2階へ引き揚げるという曲である。また『荒れ鼠』と『曲鼠』とは文句はほとんど同じではあるが、『荒れ鼠』のほうは歌を聞かせ、『曲鼠』のほうは三絃(さんげん)の手を聞かせる行き方で、手事(てごと)があるために『荒れ鼠』より長く時間を要する。
[林喜代弘]
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