菖蒲打(読み)しょうぶうち

精選版 日本国語大辞典 「菖蒲打」の意味・読み・例文・類語

しょうぶ‐うち シャウブ‥【菖蒲打】

〘名〙
① =あやめうち(菖蒲打)《季・夏》
洒落本・淫女皮肉論(1778)松の井が梅花の論「禿の時から、せうぶ打(ウチ)になれているし」
五月五日の端午節供に、子供菖蒲を四本または八本束ねてもとの方を結ひ固め、女性の腰を打って戯れる風習諸国風俗問状答(19C前))。

あやめ‐うち【菖蒲打】

〘名〙 五月五日の端午の節句にする子供の遊びの一つショウブの葉を三つ打ちに平たく編んで棒のようにし、互いに地上に叩きつけて、その音の大きさを争ったり、また、切れたのを負けなどとした。しょうぶうち。しょうぶたたき。《季・夏》
狂文四方あか(1787か)上「ほととぎすなくや五月のあやめうちは幟の紋のあやめもわかず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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