湯ノ山温泉(読み)ユノヤマオンセン

デジタル大辞泉 「湯ノ山温泉」の意味・読み・例文・類語

ゆのやま‐おんせん〔‐ヲンセン〕【湯ノ山温泉】

三重県北部、三重郡菰野こもの町にある温泉御在所山東麓にある。泉質放射能泉

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精選版 日本国語大辞典 「湯ノ山温泉」の意味・読み・例文・類語

ゆのやま‐おんせん‥ヲンセン【湯ノ山温泉】

  1. 三重県三重郡菰野町にある温泉。御在所山東側のふもと、三滝川に沿う。養老年間(七一七‐七二四)の発見という。泉質は放射能泉。鹿の湯。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「湯ノ山温泉」の意味・わかりやすい解説

湯の山温泉(三重県)
ゆのやまおんせん

三重県北部、三重郡菰野町(こものちょう)にある温泉。鈴鹿(すずか)山脈御在所(ございしょ)山の東麓(ろく)、標高318メートルの地にあり三滝(みたき)川に沿う。発見は養老(ようろう)年間(717~724)と伝えられる。泉質は放射能泉。旅館、ホテル、保養所国民宿舎などがある。近畿日本鉄道湯の山線湯の山温泉駅下車。また、名古屋駅からは直行バスが運行している。御在所山へはロープウェーが通じ付近に三滝川の峡谷やゴルフ場などがある。

[伊藤達雄]


湯の山温泉(広島県)
ゆのやまおんせん

広島県西部、広島市の西北部にある温泉。湯来(ゆき)温泉とともに国民保養温泉地に指定されている。1991年(平成3)国民保健温泉地にも指定された。水内(みのち)川に沿いラドンを含む冷泉(放射能泉)で知られ、広島藩湯治場であった。当時の湯治場があり「湯の山明神旧湯治場」として国の重要有形民俗文化財に指定されている。かつては37軒もの宿屋があったが、現在は5、6軒で山間の素朴な湯治場となっている。広島駅からバスの便がある。

[北川建次]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「湯ノ山温泉」の意味・わかりやすい解説

湯ノ山温泉
ゆノやまおんせん

別称鹿ノ湯。三重県北部,菰野 (こもの) 町にある温泉。御在所山東麓,三滝川上流部の渓谷にのぞむ。放射能泉で,泉温 27℃。脚気リウマチ,神経痛などに効能がある。江戸時代中頃開湯の記録がある。西南戦争の際,負傷兵療養所となり,第2次世界大戦中も陸軍療養所がおかれた。シャクナゲ,サクラ,モミジの名所で,鈴鹿国定公園に属する。

湯ノ山温泉
ゆノやまおんせん

広島県南西部,広島市佐伯区にある温泉。かつては広島藩主浅野氏の湯治場として使われ,現在も神経痛やリウマチの療養に訪れる人が多い。泉質は放射能泉。泉温は約 24℃。高台に共同浴場の元湯があり,その裏には名物の湯滝 (打たせ湯) がある。国民保養温泉地に指定されている。近くには紅葉が美しい石ヶ谷峡がある。

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