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葦手絵 あしでえ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

葦手絵
あしでえ

平安時代に行われた画風で,水辺の風景に擬して水流,葦,水鳥,岩,松などを描き,そこに絵画化した文字を配した絵。描かれた図様と文字を組合せて和歌の歌意を表わす葦手歌絵や,経文の文字を配して経意を示すものもある。多くは料紙下絵として特に歌巻や経巻に装飾的に用いられた。代表的作例は 12世紀初めの『西本願寺本元真集』下絵や永暦1 (1160) 年の藤原伊行筆『和漢朗詠集』下絵など。

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デジタル大辞泉の解説

あしで‐え〔‐ヱ〕【×葦手絵】

樹木・草花・岩などの一部に文字を装飾的に組み込んだ絵。料紙の下絵や蒔絵(まきえ)などに用いられた。

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大辞林 第三版の解説

あしでえ【葦手絵】

大和絵の一。中世に葦手から発展して、絵の中に葦手の文字を組み込んだり、葦手の文字と絵とで一つの歌を表したりした装飾的絵画。料紙の下絵や蒔絵まきえの意匠に用いられた。

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世界大百科事典内の葦手絵の言及

【葦手】より

…水辺に生えるアシになぞらえて書いた遊戯的文字で,かな文字が多い。それは水辺の景色の中に絵画的に隠し文字のようにアシ,流水,水鳥,岩などの一部分を文字化して書き加えたもので,藤原時代に行われ,葦手を画面に散らして絵模様を構成するものを葦手絵という。葦手絵は後世に至るまで,色紙の下絵や蒔絵の意匠などとして,広く流布されるようになった。…

※「葦手絵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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