ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蒋士銓」の意味・わかりやすい解説
蒋士銓
しょうしせん
Jiang Shi-quan
[没]乾隆50(1785)
中国,清の詩人,劇作家。江西省鉛山の人。字,心余,ちょう生。号,清容,蔵園。乾隆 22 (1757) 年進士に及第,翰林院編修となったが病気のため退官。のち紹興のしゅう山書院,杭州の崇文書院,揚州の安定書院の院長をして教育に努めた。義侠心に厚く人をよく助けたという。詩は黄庭堅を宗として七言古詩に長じ,袁枚 (えんばい) ,趙翼とともに「性霊説」を唱え (→性霊派 ) ,「乾隆三大家」と称された。真情の吐露を尊しとし,「格調派」が古人の外形的修辞声律の模倣のみに終っていると攻撃した。戯曲は雑劇,伝奇をともにつくり,詩と同様の主張で「忠孝義烈」を主題とするものが多く,当時の第一人者とされた。詩文集『忠雅堂集』,戯曲集『清容外集』 (『紅雪楼伝奇』) 。
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