改訂新版 世界大百科事典 「蒙自」の意味・わかりやすい解説
蒙自 (もうじ)
Méng zì
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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中国、雲南(うんなん)省南東部の県級市。紅河(こうが)ハニ族イ族自治州の州政府所在地である。人口38万1007(2010)。県内を昆河線(昆明(こんめい)―河口(かこう))、蒙宝線(蒙自―宝秀(ほうしゅう))の両鉄道が通じる。元代に雲南が中国領となってから開け、蒙自千戸所が置かれ、ついで県となった。昆明から南下しベトナム国境の河口に至る街道に沿うため、交通、商業の町として発展し、1887年の清仏(しんふつ)条約により商埠地(しょうふち)として開かれた。中国第一の錫(すず)の産地箇旧(かきゅう)に隣接するため、金属加工業、ゴム、製糸工業などが発展している。ザクロの産地としても知られる。
[青木千枝子・河野通博・編集部 2017年2月16日]
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