蓮教寺(読み)れんきようじ

日本歴史地名大系 「蓮教寺」の解説

蓮教寺
れんきようじ

[現在地名]若桜町若桜

通称東裏ひがしうら町にある。白毫山と号し日蓮宗本尊は十界大曼荼羅で三宝尊・四菩薩・日蓮大士・妙見大士・鬼子母神を安置。寺伝によると日蓮宗身延山久遠くおん(現山梨県身延町)一一代日朝の弟子円教院日意(のち久遠寺一二代に就任)が、文明年間(一四六九―八七)西国布教の折、若桜に館を構えていた矢部山城守の帰依を得て溝海(溝見)に一寺を建立したのに始まるという。日意は文明九年京都に妙伝みようでん寺を建立、ここを拠点に西国布教を開始したと考えられるので、当寺が開かれたのはそれ以後であろう。


蓮教寺
れんきようじ

[現在地名]名東区猪高町高針

古谷こたににある。法雲山と号し、真宗高田派。本尊は阿弥陀如来。寺伝によれば、当初天台宗で恵心僧都の開基、高針山と号した。永禄年中(一五五八―七〇)連香の時、真宗高田派に改宗。元和年中(一六一五―二四)蓮教寺と称した。現在地に移ったのは正徳六年(一七一六)と伝える。

境内塔頭の梵音寺がある。棟札によれば、寛政一〇年(一七九八)大鐘藤七により創建され、「本山蓮教寺者先祖大鐘藤八法雲蓮居士之菩提所也」と記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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