外来の神をさしていった語。隣国の神,客神(まろうどがみ),今来神(いまきのかみ)ともいう。《日本書紀》欽明天皇13年条には仏陀を蕃神と記し,〈となりのくにのかみ〉と読んでいる。この神をおがめば国神(くにかみ)の怒りを招くとの理由から仏教の渡来に反対している。日本の天神地祇以外の,外国から渡来した民族の神は蕃神とされ,《古語拾遺》には,秦,漢,百済の民はそれぞれ神を奉じて祠をもっていたと伝える。仏教公伝以前日本に来た渡来人による仏教などの私信仰は,日本の神と習合して崇拝された。《延喜式》の神名帳には蕃神とみられる神が少なくなく,杜本(もりもと)神社,当宗(まさむね)神社,比売許曾(ひめこそ)神社などは,その代表的な神社として知られている。
執筆者:岡田 荘司
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