改訂新版 世界大百科事典 「藤岡貝塚」の意味・わかりやすい解説
藤岡貝塚 (ふじおかかいづか)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
栃木県栃木市藤岡町藤岡の篠山(しのやま)にある縄文時代前期の、ヤマトシジミを主体とする主淡貝塚。関東平野の最奥にある貝塚として有名である。旧赤麻(あかま)沼に面する標高約20メートルの台地上に存在する。貝塚は、いくつかの小さな貝層群からなり、全体としてみると径数十メートル余の範囲に半円状の分布を示す。日本古代文化学会、明治大学考古学研究室、栃木県立博物館などによる発掘が行われた。貝層下からは、長方形プランの竪穴(たてあな)住居址(し)が発見されており、関山(せきやま)式土器が出土している。貝塚を構成する貝類の95%以上は、ヤマトシジミであり、マガキ、ハイガイ、ハマグリ、アカニシなどはごく微量にすぎない。獣魚骨は少ない。
[岡本 勇]
ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...