虚証(読み)キョショウ

デジタル大辞泉 「虚証」の意味・読み・例文・類語

きょ‐しょう【虚証】

漢方で、体力気力が衰え、顔色も悪く、疲れやすく、脈も弱々しい状態。→実証

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精選版 日本国語大辞典 「虚証」の意味・読み・例文・類語

きょ‐しょう【虚証】

  1. 〘 名詞 〙 事実を伴わない証拠。いつわりの証拠。
    1. [初出の実例]「一事も虚証なし」(出典:梵舜本沙石集(1283)七)
    2. [その他の文献]〔沈佺期‐被弾〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「虚証」の意味・わかりやすい解説

虚証
きょしょう

漢方用語。人体の正気 (生命活動の動力) が不足し,抵抗力が低下して,生理機能が減退している状態。具体的な症状としては,疲労して気力に乏しい,精力が不足,顔面が青白い,動悸 (どうき) がする,呼吸が速い,自然に汗が出る,寝汗をかくなど。全身の状態のほか,局所の状態の表現にも用いる。

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