翻訳|night sweat
夜間睡眠中の発汗。盗汗ともいう。発汗後に不快感や疲労感を覚えることが多い。病的な寝汗としては,感染症,とくに肺結核などの慢性消耗性疾患や,熱性疾患などの患者にみられることが多い。生理的にも室温が高い場合には睡眠中に当然,発汗が起こりやすく,これは小児でしばしば認められる。また,成人でも悪い夢を見た場合や,心身の過労時には寝汗がみられる。病的な寝汗の起こる機序としては,夕方から上昇した体温が深夜から早朝にかけて下降する際に発汗すると考えられているが,自律神経の失調によるとする説や,結核病毒が発汗中枢を興奮させるためとする説などもあり,十分には解明されていない。生理的な睡眠中の易発汗性については,睡眠による大脳皮質の発汗中枢抑制作用の低下によるものと考えられている。寝汗の治療としては,原因疾患があればその治療を行う。対症的には夜間の水分摂取制限や,アトロピンなどの制汗剤を用いることもある。
執筆者:龍神 良忠
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