デジタル大辞泉
「寝汗」の意味・読み・例文・類語
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ね‐あせ【寝汗・盗汗】
- 〘 名詞 〙 睡眠中にみられる病的発汗。自律神経の異常によるものと考えられる。とうかん。《 季語・夏 》 〔運歩色葉(1548)〕
- [初出の実例]「眼が覚めると、ぐっしょり寐汗をかいて居る」(出典:田舎教師(1909)〈田山花袋〉四一)
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寝汗 (ねあせ)
night sweat
夜間睡眠中の発汗。盗汗ともいう。発汗後に不快感や疲労感を覚えることが多い。病的な寝汗としては,感染症,とくに肺結核などの慢性消耗性疾患や,熱性疾患などの患者にみられることが多い。生理的にも室温が高い場合には睡眠中に当然,発汗が起こりやすく,これは小児でしばしば認められる。また,成人でも悪い夢を見た場合や,心身の過労時には寝汗がみられる。病的な寝汗の起こる機序としては,夕方から上昇した体温が深夜から早朝にかけて下降する際に発汗すると考えられているが,自律神経の失調によるとする説や,結核病毒が発汗中枢を興奮させるためとする説などもあり,十分には解明されていない。生理的な睡眠中の易発汗性については,睡眠による大脳皮質の発汗中枢抑制作用の低下によるものと考えられている。寝汗の治療としては,原因疾患があればその治療を行う。対症的には夜間の水分摂取制限や,アトロピンなどの制汗剤を用いることもある。
執筆者:龍神 良忠
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寝汗
ねあせ
盗汗(とうかん)ともよばれ、睡眠中の発汗を意味する。生理的な現象である場合もあるが、昔から結核病患者の症状として知られており、この場合は、一晩に何回も寝巻をかえなければならないような多量の発汗がある。これは、結核菌毒素が血管神経系の機能に異常を与えるためといわれており、疲労感、衰弱感を伴うのが常である。
[渡辺 裕]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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寝汗
ねあせ
night sweat
盗汗ともいう。睡眠中の発汗で,冷汗の一種。発汗後に不快,疲労,衰弱感を残す。かつて結核患者に認められることが多かったため,内科臨床診断にも重視された時代があったが,これは病気にかかったために自律神経が不安定な状態になったためにみられるもの。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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