寝汗(読み)ねあせ

日本大百科全書(ニッポニカ)「寝汗」の解説

寝汗
ねあせ

盗汗(とうかん)ともよばれ、睡眠中の発汗を意味する。生理的な現象である場合もあるが、昔から結核病患者の症状として知られており、この場合は、一晩に何回も寝巻をかえなければならないような多量の発がある。これは、結核菌毒素が血管神経系の機能に異常を与えるためといわれており、疲労感、衰弱感を伴うのが常である。

[渡辺 

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デジタル大辞泉「寝汗」の解説

ね‐あせ【寝汗/盗汗】

眠っている間にかく汗。悪夢を見たときなどのほか、肺結核など病気の一症状として現れることもある。とうかん。「―をかく」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「寝汗」の解説

寝汗
ねあせ
night sweat

盗汗ともいう。睡眠中の発汗で,冷汗の一種。発汗後に不快,疲労,衰弱感を残す。かつて結核患者に認められることが多かったため,内科臨床診断にも重視された時代があったが,これは病気にかかったために自律神経が不安な状態になったためにみられるもの。

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世界大百科事典 第2版「寝汗」の解説

ねあせ【寝汗 night sweat】

夜間睡眠中の発汗。盗汗ともいう。発汗後に不快感や疲労感を覚えることが多い。病的な寝汗としては,感染症,とくに肺結核などの慢性消耗性疾患や,熱性疾患などの患者にみられることが多い。生理的にも室温が高い場合には睡眠中に当然,発汗が起こりやすく,これは小児でしばしば認められる。また,成人でも悪い夢を見た場合や,心身の過労時には寝汗がみられる。病的な寝汗の起こる機序としては,夕方から上昇した体温深夜から早朝にかけて下降する際に発汗すると考えられているが,自律神経の失調によるとするや,結核病毒が発汗中枢を興奮させるためとする説などもあり,十分には解明されていない。

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