天然のタンパク繊維の代表的なものとして,羊毛,絹がある.いずれも多種類のアミノ酸残基の結合したポリペプチド結合を有する.羊毛はシスチン残基を含むケラチンからなっており,シスチン結合,造塩結合(イオン結合)などにより,橋かけされている.高次構造がきわめて複雑であって,弾性回復性,吸湿性,染色性,クリンプをもち,紡織繊維としてはとくにすぐれている.絹はおもにグリシン,アラニン残基よりなる比較的単純なフィブロインタンパクからなっている.すぐれた光沢,風合いにより衣料として広く用いられる.人造タンパク繊維は動物,植物中にあるタンパクのなかで繊維形成能をもつものを選び,普通は水酸化ナトリウムに溶解後,酸性凝固浴に紡糸し,のちにホルムアルデヒド処理などで不溶化して,繊維状にしたものである.トウモロコシタンパクからはVicara,落花生タンパクからはArdil,牛乳カゼインを原料としたMerinovaなどがある([別用語参照]カゼイン繊維).その他,研究試作は多くあるが,食料とのかねあい,原料コスト高,製品の性能に特徴がないなどのため,工業化されているものは少ない.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...
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