蜂巣炎

世界大百科事典 第2版の解説

ほうそうえん【蜂巣炎 phlegmon】

蜂巣織炎,蜂窠(ほうか)織炎,フレグモーネともいう。組織の密度が粗な部分(皮下組織筋肉と筋肉の間,頸部など)に起こる急性の化膿性炎症で,主としてブドウ球菌連鎖球菌原因菌となる。代表的なものに,虫さされの傷から細菌が侵入して起こる皮下蜂巣炎がある。局所には境界不鮮明な発赤とはれ,むくみが起こり,熱感圧痛が著しい。炎症は急速に進行し,疼痛は拍動性で,悪寒や震えを伴った高熱が出現する。さらに進むと,局所は軟化して膿瘍を形成する。

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世界大百科事典内の蜂巣炎の言及

【炎症】より

…炎症とは,このように〈炎〉の付く病気や,また〈炎〉の付かない病気でも日常よくみる“はれもの”とか“できもの”のように熱,痛み,はれを伴う病気の総称であり,腫瘍とか循環障害とか奇形などとは異なった疾患群を示す医学用語である。
[炎症の研究史]
 炎症の概念はギリシア医学の昔からプレグマphlegma(蜂巣炎,たとえば“できもの”が皮下組織に幅広く広がった状態)の言葉として使われており,この言葉は“燃える”という概念を示していた。つまり炎症とは〈炎のように燃えている病気〉,すなわち〈熱を伴う疾病〉ということであった。…

※「蜂巣炎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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