蜂窩(ほうか)織炎ともよばれ、また原語のフレグモーネが用いられることもある。炎症の滲出(しんしゅつ)物のなかに白血球の好中球が多量に含まれている場合を化膿(かのう)性炎とよぶが、化膿性炎の病巣が臓器、組織内に限局しているものを膿瘍(のうよう)というのに対して、臓器、組織内にびまん性に広がっているものを蜂巣織炎と称する。したがって、蜂巣織炎の場合は、皮下組織などの、まばらに存在する結合織の線維間に好中球を含む帯黄灰白色のどろどろとした液状滲出物、すなわち膿が認められる。これを除去すれば蜂の巣状の不規則な空隙(くうげき)がみられることになるので、この名称がある。ブドウ球菌、連鎖球菌によっておこる皮膚の化膿性炎を膿皮症と総称するが、悪寒戦慄(おかんせんりつ)、高熱を伴って顔面などにおこる丹毒(たんどく)、毛嚢(もうのう)周囲の癤(せつ)(フルンケル)、および、癤が密に発生した癰(よう)(カルブンケル)、指先におこるひょうそなどは、蜂巣織炎型の化膿性炎症となることが多い。
[渡辺 裕]
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…蜂巣織炎,蜂窠(ほうか)織炎,フレグモーネともいう。組織の密度が粗な部分(皮下組織,筋肉と筋肉の間,頸部など)に起こる急性の化膿性炎症で,主としてブドウ球菌や連鎖球菌が原因菌となる。…
※「蜂巣織炎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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