蜂角鷹(読み)ハチクマ

デジタル大辞泉 「蜂角鷹」の意味・読み・例文・類語

はち‐くま【蜂角鷹/蜂熊】

タカ科の鳥。全長約60センチ。外見クマタカに似る。ハチ幼虫・さなぎを好むが、カエルヘビなども食べる。ユーラシア中部に分布日本には夏鳥として渡来

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蜂角鷹」の意味・読み・例文・類語

はち‐くま【蜂角鷹・蜂熊】

  1. 〘 名詞 〙 タカ科の大形のタカ。全長約六〇センチメートルで、雌の方がやや大きい。背面は黒褐色で、尾羽は灰褐色の地に黒褐色横帯がある。顔は灰色羽毛が密生して、うろこ状を呈する。姿がクマタカに似ているが、地蜂の巣を襲って幼虫やさなぎを捕食するのでこの名がある。ユーラシア大陸のほぼ全域とフィリピン・スンダ諸島に分布し、北方のものは冬季に南へ渡る。日本では北海道・本州森林で繁殖し、冬季に東南アジアなどへ渡る。尾羽は矢羽として用いる。《 季語・冬 》 〔書言字考節用集(1717)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android