血精液症(読み)けつせいえきしょう

家庭医学館 「血精液症」の解説

けつせいえきしょう【血精液症】

 精液血液がまじる病気です。血液は赤い線状になってみられることが多く大半は1~2回で消えますが、持続してまじる場合もあります。
 精嚢炎(せいのうえん)、前立腺炎(ぜんりつせんえん)、前立腺結核(ぜんりつせんけっかく)などが原因となることがあります。炎症によって精嚢粘膜(ねんまく)がただれておこると考えられています。悪性腫瘍(あくせいしゅよう)による血液の混入はめったにないので、あまり気にしなくてもよい病気です。
 治療は、止血剤抗炎症薬抗菌薬、抗アレルギー薬、女性ホルモンなどが用いられます。なかなか治らないときには、精液検査、血液検査、精嚢造影、MRI、超音波エコー検査などを行なって、原因を詳しく調べます。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「血精液症」の意味・わかりやすい解説

血精液症
けつせいえきしょう
hematospermia

精液に血液が混ることをいい,精液がピンク色ないし褐色に見えることで発見される。中年以降の男性に多い。多くは原因不明であるが,出血部位として最も多いのは精嚢で,粘膜の活動が高まることが原因とされている。まれに精嚢や後部尿道の癌によることがある。女性ホルモンのほか,止血剤や抗アレルギー剤投与でも効果がみられる。

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