精選版 日本国語大辞典 「裸の王様」の意味・読み・例文・類語
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アンデルセンの童話。1837年作。原題は『皇帝の新衣裳(いしょう)』。14世紀スペインのドン・マヌエルの『ルカノール伯』中の一挿話の翻案で、おしゃれ好きの王様が旅の裁縫師のペテンにかかるという大筋もそれによっているが、二つの点で原作を改めている。一つは、ペテン師たちが織っている布は姦通(かんつう)から生まれた者には見えないというのを、自分のついている地位にふさわしいだけの才能をもたない者には見えないとしたこと、もう一つは、王様は裸だと指摘するのが、もとは馬丁だったのを、いわば「天の声」である子供の口から叫ばせたこと。これによって、ただ奇異なだけの原作が社会批判を潜めた不朽の童話の名作となった。
[山室 静]
[1864~1915]ドイツの精神医学者。クレペリンのもとで研究に従事。1906年、記憶障害に始まって認知機能が急速に低下し、発症から約10年で死亡に至った50代女性患者の症例を報告。クレペリンによっ...
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