西ゴート族(読み)ニシゴートゾク

デジタル大辞泉 「西ゴート族」の意味・読み・例文・類語

にしゴート‐ぞく【西ゴート族】

ゲルマン民族の一部族。3世紀ごろまでにドナウ川下流の北方定着・居住したが、フン族圧迫を受けてローマ領内へ移動。これが民族大移動契機となった。その後も西進を続け、418年、イベリア半島に西ゴート王国を建てた。711年、イスラム軍攻撃により滅亡

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精選版 日本国語大辞典 「西ゴート族」の意味・読み・例文・類語

にしゴート‐ぞく【西ゴート族】

  1. 〘 名詞 〙 ( ゴートは Goth ) ゲルマン民族の一派ゴート族の一族。四世紀後半、フンの西進で東ゴート族と分かれ、ドナウ川を渡って南下した。五世紀はじめイタリアに侵入、ついでフランス南部からスペイン北部を征服して、四一八年、西ゴート王国を建てたが、フランク王国やビザンティン帝国に攻撃されて衰微し、七一一年、イスラムに滅ぼされた。

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旺文社世界史事典 三訂版 「西ゴート族」の解説

西ゴート族
にしゴートぞく
Visigoths

ゲルマン人の一部族
3世紀初めからドナウ川下流域に住んだが,375年フン族の圧迫を受けてローマ帝国領内に移動し,民族大移動の発端となった。5世紀初め,アラリックに率いられてローマを寇掠 (こうりやく) し,412年以後は南ガリア,ついでイベリア半島に侵入,西ゴート王国を建てた。

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