西園寺(読み)サイオンジ

デジタル大辞泉 「西園寺」の意味・読み・例文・類語

さいおんじ〔サイヲンジ〕【西園寺】

姓氏の一。藤原北家閑院流。清華せいがの一。閑院通季みちすえ家祖とし、通季の曽孫公経きんつね京都北山別荘に西園寺を造営、以後これを家名とした。
[補説]「西園寺」姓の人物
西園寺公望さいおんじきんもち

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精選版 日本国語大辞典 「西園寺」の意味・読み・例文・類語

さいおんじサイヲンジ【西園寺】

  1. 姓氏の一つ

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日本歴史地名大系 「西園寺」の解説

西園寺
さいおんじ

[現在地名]上京区高徳寺町

かつては現在の鹿苑ろくおん(金閣寺)の地、京都市北区金閣寺きんかくじ町にあった。浄土宗、宝樹山竹林院と号し、本尊は木造阿弥陀如来坐像(国指定重要文化財)。同地一帯はもと仲資王の領地であったが、承久二年(一二二〇)一一月に、西園寺公経が家領の尾張国松枝荘と交換し(同月二九日「右大将西園寺公経家相博状案」大徳寺文書)、寺院を営んだ。「増鏡」巻五(内野の雪)に「今后(子)の御父は、さきにもきこえつる右大臣実氏〔の〕をとゞ、その父、故公経の太政大臣、そのかみ夢見給へる事ありて、源氏中将わらはやみまじなひ給し北山のほとりに、世に知らずゆゝしき御堂を建てて、名をば西園寺といふめり。この所は、伯三位資仲(仲資)の領なりしを、尾張国松枝といふ庄にかへ給てけり」とみえる。公経は北山の地を入手後まもなく造営にとりかかった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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