日本歴史地名大系 「覚音寺」の解説
覚音寺
かくおんじ
本寺の本尊は木造千手観音立像で、その胎内に納入されている板札には、漢字千手千眼陀羅尼及び梵字仏眼仏母大呪を墨書したあと、次のような造像墨書銘が記されている。
なお、同観音の頸部内側に「仁科」と墨書銘が施されている。その他胎内には紙本の千手観音摺仏二八枚と白銅製円形和鏡一面が納入されていた。以上の史料から覚音寺千手観音立像は、平安時代末期の治承三年(一一七九)に、当時現
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報