新羅土器(読み)しらぎどき

百科事典マイペディアの解説

新羅土器【しらぎどき】

朝鮮半島南部から出土する灰青色,里幼(よう)黒色系の硬陶。新羅の高塚式古墳から多量に出土するためこの名がある。かなり高火度で焼き締めたもので,装飾,文様に独特の手法が見える。器形には高坏(たかつき),壺,器台などがあり,日本の古墳から出土する須恵器はこの系統に属すると思われる。
→関連項目金海遺跡金鈴塚陶質土器

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世界大百科事典 第2版の解説

しらぎどき【新羅土器】

朝鮮半島の三国時代の新羅,統一新羅時代に盛行した灰青色,黝(よう)黒色系の硬陶である。精緻な胎土をより発達した轆轤ろくろ)技術によって成形し,登窯を利用して1000℃以上の高温で還元焰焼成したものである。3世紀後半ごろ原三国時代の金海式土器を母体にして発生した。数百年にわたる新羅土器は,古新羅と統一新羅時代の土器に大別されるが,いくつかの段階をへて変遷している。初期の段階ですでに高杯(坏),短頸円底壺,甕,盌(わん)などの器種をそなえ,慶州,東萊,金海熊川などの洛東江流域で発達した。

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世界大百科事典内の新羅土器の言及

【陶磁器】より

…一方,南では,釜山近郊の金海貝塚出土に代表される灰陶(金海式土器)がこのころ発達する。器面に縄蓆(じようせき)文を施し,高温で焼き上げ,なかに自然釉のかかったものもあり,三国時代の新羅土器に受け継がれる。金海式土器は対馬や壱岐,北部九州の弥生時代の遺跡からも出土し,日本の硬質陶器である須恵器焼造にも影響を与えた。…

※「新羅土器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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