詰衆(読み)ツメシュウ

デジタル大辞泉 「詰衆」の意味・読み・例文・類語

つめ‐しゅう【詰衆】

室町時代当番で毎夜将軍そばに詰めた者。
江戸時代かりの間詰めの譜代大名から選ばれて将軍に近侍した者。

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精選版 日本国語大辞典 「詰衆」の意味・読み・例文・類語

つめ‐しゅう【詰衆】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 室町時代、警固のために当番で毎夜将軍のそばにつめた者。
    1. [初出の実例]「一番〈略〉詰衆」(出典:文安年中御番帳(1444‐49頃か))
  3. 桃山時代殿中に伺候する者。
    1. [初出の実例]「御馬廻衆〈略〉千二百人 御詰衆」(出典:太閤記(1625)一三)
  4. 江戸時代、将軍のそばに仕えた者。譜代大名が任ぜられた。〔徳川実紀‐慶長八年(1603)是月〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「詰衆」の意味・わかりやすい解説

詰衆
つめしゅう

室町幕府,豊臣家,江戸幕府などにおける武家職名。特に将軍,または主君に近侍し,非常時にそなえた番衆 (→番方 ) 。足利義政のとき,総番中から選んだのが始りという。江戸幕府では,雁間 (かりのま) 詰の譜代大名から選ばれ,交代でこれをつとめた。

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