請暇(読み)シンカ

デジタル大辞泉 「請暇」の意味・読み・例文・類語

しん‐か【請暇】

《「しん(請)」は唐音
禅僧が、しばらく暇を請うて他行すること。日限は15日以内とされた。
せいか(請暇)

せい‐か【請暇】

休暇を願い出ること。また、その休暇。
律令制で、決められた休暇以外に特別の休暇を請うこと。

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精選版 日本国語大辞典 「請暇」の意味・読み・例文・類語

せい‐か【請暇・請仮】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 休暇を請求すること。また、その休暇。しょうか。しんか。
    1. [初出の実例]「総撿挍并職の住国より外へ出は請暇致すべし」(出典:当道新式目(1692))
    2. [その他の文献]〔南史‐范泰伝〕
  3. 特に、令制で定期的な休暇のほか臨時の休暇を官に請うこと。仮寧(けにょうりょう)原則的な規定がみえる。
    1. [初出の実例]「凡請仮。五衛府五位以上。給三日。京官三位以上。給五日。五位以上。給十日」(出典令義解(718)仮寧)
  4. しんか(請暇)

しん‐か【請暇・請仮】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しん」は「請」の唐宋音 )
  2. 仏語禅家で、一五日以内の外出許可を求め他行すること。日限内に再び帰堂することを参暇という。また、一五日を過ぎると籍を抜くことを原則としたため、一五日以上の暇を得て他行することを起単(きたん)という。
    1. [初出の実例]「かくのごとくいひて、すなはち請暇するに」(出典:正法眼蔵(1231‐53)行持)
  3. せいか(請暇)

しょう‐かシャウ‥【請暇】

  1. 〘 名詞 〙 いとまを請うこと。せいか。しんか。

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