現代外国人名録2016 「譚盾」の解説
譚 盾
タン・ドゥン
Tan Dun
- 職業・肩書
- 作曲家
- 国籍
- 中国
- 生年月日
- 1957年8月18日
- 出生地
- 湖南省
- 学歴
- 北京中央音楽学院,コロンビア大学大学院
- 受賞
- バルトーク賞,ウェーバー賞,金馬奨音楽賞(第37回,2000年度)「グリーン・デスティニー」,グラミー賞(第43回,2000年度)「グリーン・デスティニー」,アカデミー賞作曲賞(第73回,2000年度)「グリーン・デスティニー」,全国音楽作品コンクール激励賞(第1回)〔1981年〕「離騒」
- 経歴
- 高校卒業後、文革で望城県・雷鋒公社に下放。文革後の第一世代として北京で作曲を学ぶ。1981年「楚辞」に基づく交響曲「離騒」でデビュー、全国第1回音楽作品コンクールで大きな反響をよび激励賞を受賞。’86年コロンビア大学大学院留学後はニューヨークを拠点にユニークな作曲活動を続ける。’80年代後半に発表した「オン・タオイズム」で国際的な評価を獲得。“東洋と西洋、過去と現在の対話”がテーマ。作品に歌劇「九歌」「サウンドシェープ」、交響曲1997「天、地、人」、オペラ「マルコ・ポーロ」「牡丹亭」など。また陶芸家の協力を得て伝統楽器を復元し古代の音を再現するなどの試みでも知られ、バルトーク賞など海外での受賞も多い。’99年7月国際教育音楽祭パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)に専属作曲家として初参加。同年11月NHK交響楽団による委嘱プロジェクト作品「オーケストラル・シアターⅣ 門」が初演される。2000年米中合作映画「グリーン・デスティニー」(アン・リー監督)の音楽を担当し、アカデミー賞とグラミー賞を受賞。2002年東京・赤坂のサントリーホールで同ホール委嘱のお茶をテーマにしたオペラ「TEA」を世界初演。その後、アムステルダム11回、仏・リヨン3回、ニュージーランドのウェリントン3回など各地で上演され絶賛を博した。2011年サントリーホールで開催された音楽フェスティバルで、約3000年前の中国古代楽器“曽侯乙編鐘”の音色を現代によみがえらせた。武満徹の音楽性に強い影響を受けたといわれる。アルバムに「山徳―民楽作品集」など。1996年、’99年、2011年来日。2013年ユネスコ親善大使に任命される。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報