警視長(読み)ケイシチョウ

デジタル大辞泉 「警視長」の意味・読み・例文・類語

けいし‐ちょう〔‐チヤウ〕【警視長】

警察官階級の一。警視総監警視監に次ぐ3番目の地位で、警視正の上に位する。定員は警視正を含めて589人。一般職国家公務員役職は、警察庁課長警視庁部長、道府県警察本部の部長・本部長など。

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精選版 日本国語大辞典 「警視長」の意味・読み・例文・類語

けいし‐ちょう‥チャウ【警視長】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 警察官の職階一つ。警視監の下、警視正の上に位置する。
  3. 明治七年(一八七四)に設置された東京警視庁の長。同年一〇月に名称大警視と改められ、さらに同一四年から警視総監に改められた。〔郵便報知新聞‐明治七年(1874)一月一八日〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「警視長」の意味・わかりやすい解説

警視長
けいしちょう

(1) 1874年1月 15日旧東京警視庁が創設されるとともに,同庁の長として東京警保の事務を総提し,大警視以下の諸員を管督するために設けられた官職。しかし,同年 10月 15日廃止され,大警視にその任を委譲した。 (2) 現行の警察官の階級の一つ。第3位のもので警視正の上位であり警視監の下位にある。

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世界大百科事典(旧版)内の警視長の言及

【警察官】より

…警察事務にたずさわる警察職員のうち,国民の生命,身体および財産を保護するため,実力行使を含む一定の法執行権限をもち,犯罪の予防,鎮圧および捜査,被疑者の逮捕,交通の取締りその他公共の安全と秩序の維持にあたることを職務とするのが警察官である。警察官には,警視総監,警視監,警視長,警視正,警視,警部,警部補,巡査部長,巡査の9階級がある。巡査長は職制であり階級ではない。…

※「警視長」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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