日本歴史地名大系 「豊玉姫神社」の解説 豊玉姫神社とよたまひめじんじや 鹿児島県:川辺郡知覧町郡村豊玉姫神社[現在地名]知覧町郡麓(ふもと)川に架かる神門(かみと)橋の北方に鎮座する。祭神は豊玉姫命・玉依姫命・彦火火出見命・豊玉毘古命。旧県社。かつては中宮(ちゆうぐう)大明神・中宮三所大明神などと称された。喜入肝付家本薩摩国建久図田帳によると、知覧院四〇町のうちに「府領社九丁七段」があり、下司として知覧院司(郡司)忠益が支配している。さらに元亨四年(一三二四)三月八日の平忠世和与状(旧記雑録)には、「知覧院鎮守開聞中宮大明神」の神領について嘉祥(八四八―八五一)・天仁(一一〇八―一〇)以下の宮証文があったと記されることから、平安時代には開聞宮(現枚聞神社)の分霊が勧請され、神領が設定されていた。 豊玉姫神社とよたまひめじんじや 佐賀県:藤津郡嬉野町嬉野村豊玉姫神社[現在地名]嬉野町大字下宿字温泉一区塩田川の北方約一〇〇メートルの地にある。旧郷社。祭神は春日大明神・豊玉姫大神・住吉大神。もと嬉野松(現嬉野小学校の東南にあったが明治末枯死)の所にあったものを現在地に遷座。天正(一五七三―九二)の頃、寺社領没収となり、そのうえ兵火にかかり社殿・宝物・旧記などことごとく焼失したので創建年代等不明。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by