豊竹若大夫(読み)とよたけわかたゆう[じっせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「豊竹若大夫」の意味・わかりやすい解説

豊竹若大夫(10世)
とよたけわかたゆう[じっせい]

[生]1888.5.17. 徳島
[没]1967.4.18. 東京
義太夫節太夫本名林英雄。2世豊竹呂太夫の門弟。前名 3世豊竹呂太夫。1950年 10世豊竹若大夫を襲名。1949年から 1963年まで 2世桐竹紋十郎,6世竹本住大夫らとともに,三和会(みつわかい)の中心的存在。1962年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定豪快,情熱的な芸風で知られた。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「豊竹若大夫」の解説

豊竹若大夫(10代) とよたけ-わかたゆう

1888-1967 明治-昭和時代の浄瑠璃(じょうるり)太夫。
明治21年5月17日生まれ。義太夫節の2代豊竹呂太夫の弟子。豊竹英太夫(はなぶさだゆう),7代豊竹島太夫,3代豊竹呂太夫をへて,昭和25年10代を襲名。「いのちがけの浄瑠璃」といわれた豪快な語り口で時代物を得意とした。三和会(みつわかい)の幹部。37年人間国宝。昭和42年4月18日死去。78歳。徳島県出身。本名は林英雄。

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