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貝の花貝塚 かいのはなかいづか

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

貝の花貝塚
かいのはなかいづか

千葉県松戸市にある縄文時代中期から晩期の遺跡。直径 70~80mの馬蹄形の貝塚がほぼ全域発掘調査され,その全貌の分析が可能になった。住居址は縄文時代中期後半と後期前半のものが中心であり,他の時期のものは数が少い。貝層の下からは多数の埋葬人骨が発見されている。住居址と墓域が一つの遺跡のなかで調査された意義はきわめて大きい。このような調査例はあまりなく,相互の有機的な連関を考えながらの分析を可能にしている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

貝の花貝塚
かいのはなかいづか

千葉県松戸市小金原(こがねはら)に存在した縄文時代中期から晩期の貝塚を伴う集落遺跡。1964年(昭和39)からまる2年かけて貝層部を中心に発掘された。貝層分布の外径は東西87メートル、南北80メートルと小規模で、南東に大きく開口する点列馬蹄(ばてい)形貝塚である。中期21軒、後期13軒、晩期1軒の計35軒の住居址(し)、後期前葉を主体とした51体の埋葬人骨が検出された。
 これらをもとに、集落の分割、単位、動きなどがしばしば論じられてきた。しかし、住居址からみる限り、集落は連続的に形成されておらず、その点が十分考慮されていないうらみがある。また、集落の限界を窮めないまま宅地化を許してしまった。[堀越正行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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