デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「貞松斎一馬」の解説
貞松斎一馬(初代) ていしょうさい-いちば
明和元年生まれ。江戸の人。正風遠州流華道の祖。遠州流の生け花を岸松斎一貞(がんしょうさい-いってい)にまなび,独立。書,俳諧(はいかい)にもすぐれた。天保(てんぽう)9年10月27日死去。75歳。姓は米沢。名は寛篤。書号は渓竜,乾竜。俳号は楼川。米(よね)一馬ともいう。編著に「挿花衣之香(ころものか)」,著作に「正風遠州流挿花独稽古(ひとりげいこ)」など。
貞松斎一馬(4代) ていしょうさい-いちば
文政10年生まれ。高知の貞雨斎にまなび,のち3代貞松斎一馬の門にはいり貞春斎一英と号した。師の没後の明治30年正風遠州流4代をつぐ。明治33年2月28日死去。74歳。土佐(高知県)出身。本名は山岡林平。
貞松斎一馬(3代) ていしょうさい-いちば
文化9年生まれ。父の初代貞陽斎一春にまなび3代一春をつぐが,のち初代貞松斎一馬にしたがい正風遠州流3代をつぐ。明治29年10月19日死去。85歳。本名は園田正寛。