(読み)チョウ

デジタル大辞泉 「貼」の意味・読み・例文・類語

ちょう【貼】[漢字項目]

常用漢字] [音]チョウテフ)(呉)(漢) テン(慣) [訓]はる
はりつける。「貼付貼用
[補説]「貼付」は慣用音で「てんぷ」と読むこともある。

ちょう〔テフ〕【貼】

[接尾]助数詞。調合して包んだ薬などを数えるのに用いる。服。
「当帰連翹飲などを二三―進じましたい」〈浮・色三味線・五〉

てん【貼】[漢字項目]

ちょう

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精選版 日本国語大辞典 「貼」の意味・読み・例文・類語

ちょうテフ【貼】

  1. 〘 接尾語 〙 調合して包んだ薬などを数えるのに用いる。服。
    1. [初出の実例]「加減して一貼のます秋の風 溜(とま)る筈しゃそ白川の関」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)第一九)

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普及版 字通 「貼」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 12画

[字音] チョウ(テフ)・テン
[字訓] はりつける・はる・おぎなう

[説文解字]

[字形] 形声
声符は占(せん)。占に帖(ちょう)の声がある。〔説文新附〕六下に「物を以て質と爲すなり」とあり、〔南史、孝義〕に「にして以てする無し。身自ら販貼す」という「販貼」とは、前借りして働く意である。上に貼り足して補筆することをもいい、唐代では詔勅の文を改めることを貼黄といった。貼りつけるときは貼付(てんぷ)という。

[訓義]
1. かたにおく、かたにおいて前借りする、前借。
2. はりつける、補う、なおす。
3. つける、かさねる、ほどよくする。
4. 薬の包みを数える語。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕貼 モト・タイ

[語系]
貼・帖thipは同声。また貼・添thyamも声近く、帖に添えて貼付することを貼という。

[熟語]
貼改貼近・貼黄・貼合貼子貼耳貼実貼写貼射貼書貼助貼職・貼身貼心貼親・貼然貼妥貼夫貼補貼墨
[下接語]
熨貼・穏貼・掲貼・装貼・典貼・販貼・補貼

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