朝日日本歴史人物事典 「賀茂清茂」の解説
賀茂清茂
生年:延宝7.11.22(1679.12.24)
江戸中期の神道家。賀茂別雷神社(京都市北区)社家中大路清令と賀茂清昌の娘章子の子。のち岡本と称す。伊藤仁斎,出雲路信直,中原職資に国学を学び,伏見宮邦永親王に『論語』『日本書紀』を講じ,また社家の岡本季輔と共に旧存の文庫を整えて賀茂三手文庫を設立した。絶えていた神事の復興に尽力,寺請制度による仏葬の強制に苦慮したが,享保年間(1716~36)に神葬祭を復元した。元文4(1739)年従四位上に叙される。著書は『賀茂群記類鑑』『往来田訴論記』『清茂県主日記』など。<参考文献>児玉幸多「賀茂清茂伝」(『歴史地理』70巻6号)
(白石良夫)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報