賃機(読み)チンバタ

デジタル大辞泉 「賃機」の意味・読み・例文・類語

ちん‐ばた【賃機】

《「ちんはた」とも》機屋から糸などの原料を受け取り、賃銭を取って機を織ること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「賃機」の意味・読み・例文・類語

ちん‐ばた【賃機】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ちんはた」とも ) 機業地で、機屋から糸やその他の原料を受けとり、賃銭を取って機を織ること。
    1. [初出の実例]「この分は織物の工のみをなす所謂賃機なり」(出典:日出新聞‐明治一八年(1885)一〇月一七日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

旺文社日本史事典 三訂版 「賃機」の解説

賃機
ちんばた

織物業にみられた問屋制家内工業の一形態
江戸中期以後発展。農家などが問屋織元から織機・糸を貸与され,家庭内で織り,出来高払いで加工賃をもらう一種賃労働幕末,西陣・桐生などの絹織物業地帯,河内和泉尾張などの綿織物業地帯で発展した。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android