質的調査(読み)しつてきちょうさ(その他表記)qualitative research

図書館情報学用語辞典 第5版 「質的調査」の解説

質的調査

数値統計では把握しにくい人々の意識や,捉えたい現象の成り立ちを理解し,再構成して提示することを目指す調査総称.「質的研究」とも呼ぶ.質的調査では研究対象を柔軟に捉えるために,ノート作成,録音録画などによるデータ収集法が用いられる.成果として,データとその分析に基づいた類型概念理論などを形成し提示する.調査結果の客観性担保や一般化が難しいという問題があるものの,対象を深く掘り下げて調査することが可能である.資料調査,内容分析,フォーカスグループインタビュー,半構造化インタビュー,参与観察,談話分析などさまざまな手法がある.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android