赤福餅(読み)アカフクモチ

デジタル大辞泉 「赤福餅」の意味・読み・例文・類語

あかふく‐もち【赤福餅】

小餅に小豆あずきこしあんをまぶした、伊勢名菓。あんにつけた波形模様は、五十鈴いすずせせらぎを表すという。あかふく。

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精選版 日本国語大辞典 「赤福餅」の意味・読み・例文・類語

あかふく‐もち【赤福餠】

  1. 〘 名詞 〙 三重県伊勢市で享保一七一六‐三六)頃から売られている、名物のあんころもち。形は平たく上部二つの指形がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「赤福餅」の意味・わかりやすい解説

赤福餅
あかふくもち

三重県伊勢(いせ)市の名物餡餅(あんもち)。餅を淡泊なこし餡でくるむ。餡の表面に五十鈴(いすず)川の清流をかたどり、2本の指型をつける。日もちのよいことが特色。赤福餅の創業は1707年(宝永4)。そのころ爆発的に流行した伊勢神宮への「お陰参り」が、初代浜田治兵衛の開業契機となった。無事お参りを済ませた人々と、幸福を喜びあおうという真心(赤心)で餅の接待に努めたのが、赤福餅の始まりという。しかし当時は砂糖の貴重な時代で、供された餅は塩餡風味であった。

[沢 史生

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